修練の有り様
もはや立春。このところは例年に比べ暖かい。熊が冬眠を忘れ、日本海で南の魚が獲れるといった季節外れのニュースが相次いでいる。やはり尋常ではない。昨年から続いている仙骨の痛みは、2月に入って収まってきた。やはり、これは仙骨の病気あるいは異常ではなく、「メン眩現象」のような類のものだったと思う。修練の方は「坐忘」-「天花乱墜」ー「天頂開」ー「五気朝元」-「三華聚頂」ー「慧光」ー「出神」ー「神遊観」-「収神」。
最初修練してきた「伍柳派」の手法では、この部分はすごくあっさりしている。いわば「自然出神」。それを最初1年間ほどやったが、何か違和感が出てきた。「陽神」を固めるという意味の「作業」がここにはない。その当時も「出神」は出来たが、いまから思えば「陰神」に近いもの、あるいは「陰神」の混じったものを「出神」していたように思う。それで、その後伝統的な修法にある、「天花乱墜」、「五気朝元」、「三華聚頂」の修法に切り替えた。この修練を通じて判ってきたことは、「天花乱墜」、「五気朝元」、「三華聚頂」の三つの修法はお互い密接に関連したものであること。 「天花乱墜」は、「意識」の眼で「気」や「気の流れ」を見える段階に「意識」を持っていくことで、この段階に達してなければ、その後の「五気朝元」、「三華聚頂」、「出神」でも「陽神」の姿を意識の眼で見ることはできない。「五気朝元」は体内の重要機関である、脾臓ー肺臓ー心臓ー肝臓ー腎臓が排出する(後天の)「気」を体内から出して中空に送り出す作業だが、これには内臓を清浄化し、同時に宙天の「五行神」に還す作業をやりながら、「天頂」を開通して次の「出神」の準備をする意味があると思う。「三華聚頂」は当然、「出神」の前に下丹田、中丹田、上丹田の「真気」「真陽」を合体して「陽神」を整え、「出神」に向かうための修法であり、これらひとつひとつが互いに関連しながら、次の段階につながっていく。なぜ「伍柳派」がこの部分を簡略化したかについては判らないが、多分「五行思想」が関係しているような気がする。「伍柳派」は、徹底してそれまでの「五行思想」的な部分を修練から排除して体系を作り上げたが、「天花乱墜」、「五気朝元」、「三華聚頂」は五行の考えなくしては難しい修法だからではなかったか。
by yuugean
| 2007-02-04 19:01
| 2007
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