遊化の森

「気」を周流させる「経絡」の実在


◆痕跡を残さない導管―「経絡」。
◆宇宙と繋ぐ「奇経八脈」の重要さ。
◆「奇経八脈を理解しなければ内丹はできない」。

移ろいやすい世の流れはさておき、地球上に満ち満ちた「光」が人
間の体の中に吸収され、電気・磁気に変換されているというシステ
ムを、この仙道メルマガ「天地の光」では説明してきました。ビッ
グバン以来、「熱」から「光」への転換は、延々とこの宇宙で、この
地球で行なわれてきたのです。ビッグバンや太陽のような超高熱か
ら、地球上の常温の世界に至るまで、全て同じシステムで「熱」か
ら「光」へと変換されてきたのです。

それではこの「光」は何に転換されていくかというと、それは「電
気」と「磁気」です。前回見てきたように、地上の常温の空間にあ
る膨大な量の「光」を利用して発電しているのが世界中の発電会社
です。目に見えない「光」の空間から「電気」を取り出しているの
が電力会社の仕事で、加工費は膨大にかかるが、原料はタダです。
人間も同じ空間を利用して、電力会社よりもっと早くから「光」を
取り入れ体内で「電気」と「磁気」に変換してきたのです。そのシ
ステムを可能にしているのが、体内の「水」の存在です。「光」―
「電気・磁気」への変換は「水」との相互作用によって行われ、体内の
電気磁気は体内で使用されてまた別のエネルギーに変換され、形を変え
ていくのです。これは「エネルギー不変の法則」でどこまでも形を
変え転生輪廻を繰返していきます。

さて「体内水」に吸収され「電気・磁気」に変換した「光」(気)は
どこを流れていくのでしょう?その経路が「経絡」だと思われます。
伝統的な中国医学は、この「経絡」を治療の根底において来たこと
は誰でも知っていることです。既に紀元前3世紀以前に「経絡」説
は出来あがっていたのですから、実証的な中国人の体質から来たこ
ととは云え、感嘆に値すると言わざるをえません。ところが、この
経絡説は日本でもそうですが、中国でも西欧医学におされて、近代
に入ってあまり省みられることがありませんでした。最近「気」に
対する関心から幾分見なおされてきましたが、今も何か「迷説」視
されているのが一般的な状況です。

その最大のポイントは、「経絡」の存在の実証が難しいという点です。
西欧医学で、体内の伝達経路となっているのは「血管」(血液)、「リ
ンパ管」(リンパ液)、「神経」などいずれも解剖学的に取り出せるも
のです。ところが中国医学の「経絡」はそれができない。だから存
在を照明できないと考えられているのです。「経絡」を実証しょうと
いう試みも本山博博士などによって行われてきました。ポイント間
の電気抵抗を計測するというやり方ですが、研究は少しずつ進んで
きているように思われます。

解剖学的に「存在しない」から「ない」というのが西欧医学的発想
ですが、もともと人間の体内の水を運ぶ「経路」は、植物的な存在
で痕跡を残さない「導管」のような存在ではないかと思われます。
生体中には水を上げる導管として存在するが、解剖し死に体となれ
ばもう存在しないというのが「経絡」ではないだろうかと考えられ
るのです。この水の経路を通じて「電気」と「磁気」に変換した「光
」(気)が体内の隅々まで運ばれていくのです。

「経絡」の詳細については、専門書にお任せするとして、ここでは
「経絡説」の概略を述べてみます。「経絡」というのは「経脈」と「絡
脈」の総称ですが、経脈は幹線、絡脈は支線。まず十二の太い経脈
があり「十二正経」と呼ばれます。これらの各経は体内の臓器と直
接的な関係を持っています。一方細い支線にあたるのが「絡脈」で
あり、経脈から派生して十五本の絡脈となって身体の隅々まで「水
分」に乗せて「電気・磁気」(つまり「気」)を運びます。この「経
絡」の存在は前述したように解剖学的には実証できないため、西欧
医学では認められてはいません。しかし、人間の全体像や「仙道
」修練などによる「気」運行経路の有効性を考えた場合には、その
実在性は疑う余地がありません。つまり人間の身体には本来解剖学
的な存在である「血管」「リンパ管」「神経」系統に加えて、解剖学
的に痕跡を残さない「経絡」系統(気の経路)が存在すると考える
べきでしょう。今世紀中には「経絡」系統の存在をスキャンできる
システムが必ず登場するでしよう。その場合、今日の「経絡説」と
寸分違わぬ経路がスキャンされ、「血管」「リンパ管」「神経」「経
絡」が人間の身体の総合的な伝達系統として認知されることになる
と思います。

「経絡」の幹線「十二正経」は簡単に言えば六つの臓「肺」「脾
臓」「心」「腎」「心包」「肝」と六つの腑「大腸」「胃」「小腸」「膀胱
」「三焦」「胆」の内臓各部から手足・背面・頭部など全身をめぐる
経路です。それらの中間点には愈穴・募穴と呼ばれる数多くの「ツ
ボ」があり、「気」は「愈穴」から入り「募穴」に向かうといわれて
います。中国医学によれば、この「気」の流れが滞った時に身体の
不調が発生すると考えられているのです。
「経絡」にはこの「十二正経」に加えて「奇経八脈」と呼ばれる「経
絡」があります。これはどの臓腑とも関係無く、一般には「十二正
経」を流れる「気」の「調整池」的な役割を担っている副次的な存
在と考えられています。

しかし「仙道」ではこの「奇経八脈」こそが重要な意味を持ってい
るのです。極言すれば「十二正経」は人間が誕生した後に「気」を
流す経路として「後天的な」機能を果たすのに対して「奇経八脈
」はもともと「先天的な」機能をもった経絡なのです。人間が胎児
であった時期には「奇経八脈」が電気・磁気エネルギー(気)を運
ぶ経路であって生体を育て守っていたのです。胎児が母親を通じて
宇宙の電気・磁気エネルギー(気)を吸収していたのが「奇経八脈」
ですが、誕生し嬰児である時代を過ぎると、本来宇宙と繋がってい
た「奇経八脈」は閉鎖され、かわって「十二正経」が機能し発達し
てきます。そして全てを人間という個体の中に閉じ込めた閉鎖的で
不便な存在となるのです。

人間にとって胎児や嬰児の時代は、すべてにおいて脆弱な生命を守
るために「奇経八脈」を通じて宇宙に充満する気を周流させて生命
活動を行ってきたのです。「仙道」は宇宙の気を周流させるためにこ
の「奇経八脈」に着目しました。
そして「奇経八脈」のうち、
   ?任脈・督脈の開発する「小周天」。
   ?奇経八脈全体を開発する「大周天」。
という二つの行体系をつくりました。これらの行体系を通じて
「内丹」をつくり三つの丹田を開発して、法身を固成していくのが
「仙道内丹法」の全体像です。中国・明代に医聖といわれた李時珍
はこう述べています。「仙道を学び、仙人を目指しても、奇経八脈の
ことをよく理解しなければ,内丹を完成することはできない」と。
by yuugean | 2001-08-31 09:36 | 内丹法を修練する
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