遊化の森

「伍守陽の九つのタイトル」

◆「無心からのスタート」
◆「大薬」の採取、「出神」

伍守陽の「仙道内丹法」修行法を九つの段階に分けています。今回はこの九つの
段階についてみてみます。今日「伍柳派内丹法」として伝えられている「四段階の
修練法」、つまり「築基」「煉精化気」「煉気化神」「煉神還虚」の四段階の修練
法は明らかに伍守陽の九つの段階から来ています。

伍守陽の修行法の九つの段階。第一番目は「最初還虚」です。「還虚の功法はどの
ような状況に対しても無心であること。天地山川をみても、その形象は心にとどま
らず、他人や自分を見ても彼我の姿は心にない。一切は空。念慮はまったく生じ
ず、六つの感覚器官は静まり、ほんの少しの穢れもない」と述べています。この
「無心」という状況は修練において一番難しいはずで現在の「仙道内丹法」でも最
後に「煉神還虚」が置かれているのですが、伍守陽は修練に望む心の状態を非常に
重視したと言うことでしょう。「このように還虚の功法を続けると、過去・現在・
未来にわたる心の作用は停止し、瞬時に最良の悟りを得る」と述べています。

二番目は「真意」です。どの段階においても「意識」(神)の使い方が重要だとい
うのです。そして伍守陽によれば、真意を運用する功法には、動静兼用のものと、
静に徹し動を用いないものの二種類がある。「煉精化気」の段階では真意の運用に
は動と静があり、煉気化神、煉神還虚の段階では、真意は完全な静寂不動の状態に
なると述べています。三番目は「水源の清濁と真丹幻丹」。濁った水源で採丹して
も「幻丹」しか出来ないと言い放ちます。「濁った水源」というのは、後天に属す
る個人的な思惑や知見、つまり個我意識や後天的な感情に左右された「心」がまだ
残っている状態。そんな状態では「丹」が出来たとしても「幻丹」しかできないと
いうのです。伍守陽が修練するにあたっての「個我意識の完全排除」をいかに重視
しているかがわかります。

四番目は「火足候止火景採大薬侯天機」です。おもにどのような現象が現れたら心
火を止めればいいのかを論じています。ここでは「三百玄妙機周天」を提唱してい
ます。伍守陽は小周天を300回滞りなく回すと「火」が充足すると考えていま
す。小周天を回す時、「陽光三現」という現象が現れます。これは小周天を行う時
「部屋を照らすような光」が両眉の間から現れるという現象です。最初の「光」は
煉精化気の最初の段階、次いで300回小周天を回した時、二度目の「陽光」が現
れて「火」を止める時であることを知らせます。その後静かに入静状態を続けてい
ると三回目の稲妻のような「陽光」が現れるというのです。この三度目の「陽光」
は純陽の大薬が気根の中に出来た徴(しるし)だといっています。

五番目のタイトルは「採大薬天機」。伍守陽は歴代の内丹家の議論を総括して、大
薬採集に関して四つの学説があるといいます。しかしこれらは表現は違っていて
も、実際の功法はみな「目の光」を内側に向け、意識を集中して呼吸を定め、元
気、元神を温養していくものだと述べています。

六番目のタイトルは「大薬通関服食天機」。大薬が生じる際にはその兆候が出現し
ます。伍守陽は「そのとき六根は震動し、丹田は燃え盛り、両腎は沸騰、目から金
色の光が発射され、後頭部で鷲の鳴き声のような音がし、身体が震え鼻が痙攣す
る。これらは全て大薬発生を示す徴候である」と書いています。これらの兆候が発
生し大薬が生じようとする時には直ちに必要な手段を講じて、大薬が漏れないよう
にするべきだというのです。「そのとき、下では木座(木で作った栓)で肛門を防
ぎ漏れないようにし、上では木のクリップで鼻の穴をしっかり封鎖する」とやり方
を述べ、その後で「大薬」を「小周天」ルートを通して下丹田に収める方法を述べ
ている。

七番目のタイトルは「守中」。大周天のしめくくりの修行について述べています
が、下丹田に入れた「大薬」を温養し「元神」を培養することを述べている。八番
目は「出神景出神収神法」。下丹田で培養した「神」が純陽となれば、さらに中丹
田・上丹田に移動させ、じっくり乳哺・存養し「出神」のシグナルが現れるのを待
ちます。さらに最後の九番目のタイトルは「末後還虚」。九年面壁といわれる還虚
の修行について述べています。
by yuugean | 2003-03-03 06:49 | 内丹法を修練する
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