遊化の森

短い夏イラク

短かった夏も、あれよあれよという間に過ぎてしまいました。冷たかったり、
暑かったり、方向の定まらなかった「夏」ですが、どうやらそれも終わりで
すね。考えてみれば、この「メルマガ」今は9月30日ですが、多分配信さ
れるのは10月過ぎてから、、。ということは「9月」には配信できなかっ
たことになります。申しわけ御座いません。「仙道メルマガ」も既に63号
です。もっと気楽に「日常雑事」を淡々と書いていけばいいのですが、つい
話題を「仙道修行」に限ってやっていこうとすると、何となく間遠になって
しまいます。そこで閑話休題。いまは9月末日ですが、考えてみればあの「イ
ラク戦争」は3月18日前後でした。まだ半年しか経っていません。アメリカ
は国連の意思を無視して、「イラク侵攻」をやったわけですが、その後の有り
様は何でしょう。当時このメルマガでも「アラブを知らないアメリカの危険さ
」についてかなり書いたと思います。当時、フランス、ドイツ、ロシアの三理
事国vsアメリカ、イギリスの対立の中でフランス側から見て唯一の解決方
法は「イラクを国連統治に」することだと、このメルマガでも書いた記憶があ
ります。何となくそう閃いたから書いたのです。アメリカは現在でも、統治権
は手放す積りはなくそれが今国連総会でも新たな議題になっているようですが
、ある意味では歴史時代以前からの複雑な政治関係の中を生き抜いてきたアラ
ブの、成熟しきった内面を、単純理解で成熟しきらないアメリカが統治するこ
となどもともと無理な話です。最初「石油のためではない」とか「フセインを
倒せば他に統治を任せる」とアメリカは言っていました。しかしこの現実は何
でしょうか?とてもオトナの論議にはみえません。すでに「戦後イラク」で殺
されたアメリカ人は60人近くなりますが、これは「戦争」で死んだ兵士の数
を上回るものです。なぜ今日の事態をアメリカを動かしている人達は予測でき
なったのでしょう。「石油利権獲得」と「新兵器テスト市場」という自分の利
得ばかりに「目」がくらんで、「アラブの心」を無視した事が全ての誤りの始
まりです。当時はアメリカ国民もこれに賛成しないと「非国民」のような雰囲
気があり、フランス商品ボイコットまでやっていましたが、誰も今日の事態を
予測できなかったのでしょうか?結局は、そこに住む多くのヒトの命を持て遊
ぶ悲しい思想だと気づかなかったのでしょうか?
by yuugean | 2003-09-19 08:53 | 2003
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