遊化の森

蓮如

4時半起床。昨夜はなぜかあまり寝ていない。床に入ったのは2時ごろ、それからなぜか寝付けなくて、結局4時過ぎには床を離れた。例のとおり歯磨き・洗顔、コーヒーを沸かし。今日は天気のいい日であることを予感させる「光」がすでに溢れている。その後坐忘。例の通り7時15分家を出て飯田橋で少憩。いつもの通り午前中はオフィス、午後から経済産業省。今日はメーデーで、大手会社はほとんど休み。心なしか霞ヶ関も閑散としている。仕事も終わってしまえば今日は新しいことは別にない。上野に出て、待ち合わせの「公園口」へ。今日は以前チケットを買っておいた「西本願寺展」(国立博物館)へ行く。この展覧会は、京都・西本願寺のお堂が大修理に入るので、寺宝の移転を兼ねて展覧会をやったもの。西本願寺といえば、有名な「飛雲閣」や「白書院・黒書院」「茶室」など建築物に優れたものがあるが、文物についてはあまり知られていないので、興味はあった。今回の展示の目玉は「国宝三十六人集」。平安時代に時の天皇を慰める為に、女房達が協力して工芸人に制作させ献上したものと言われている。紀貫之など歌人・三十六人の「家集」を集め納めた物で皇室に伝わって来た御物。それが江戸時代に西本願寺が天皇家に財政援助した見返りに後小松天皇?から下げ渡されたもの。
平安時代当時の工芸の粋を集め、紙、筆などひとつひとつ繊細な技の後が忍ばれる逸品。意外だったのはその大きさで、イメージでは色紙大のような感じだが、実際は小さくてほとんどハガキ大。そこに端麗な大和文字がつらつらと連なっている。他に興味を引いたのは、親鸞関係の木像や筆跡。教行信証などの写本。「親鸞」はひとつには筆まめで晩年まで多くの著作を残していること。それと「蓮如」のパワー。あの時代に織田信長の無理難題に一歩も引かず法統を守り抜いた強大なパワーと夥しい手紙文。「蓮如」という人物にたいへん興味がわいた。ただ現在、これらを国立博物館でわれわれが拝観しているが、本来西本願寺にとっては純粋な信仰の対象であることを忘れてはならない。その後池袋で別れて帰宅。夜、坐忘少時。
by yuugean | 2003-05-01 19:01 | 2003
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