遊化の森

田中の松

5時起床。昨夜9時過ぎに帰宅し、そのまま就寝。一度真夜中に目がさめた。昨日「岩室」の温泉病院前で下りて「遊雁の湯・よりなれ」への道を上がろうとしたとき、ふと目に留まったのが「田中の松」だった。「田中の松」は今回の旅の目的のひとつだった。前もっての感触では、もっと村の中の、田んぼの中にひとり立つ、背の高い「松」という感じだった。しかし、「遊雁の湯・よりなれ」への山道を登ろうとして民家の裏の偶然見上げた小高い土盛りの上に「田中の松」の標識があった。こんな身近に見られると思わなかったので感激。良寛が国上山で過ごした時期、岩室まで何度もやってきたのだろう、この「田中の松」を歌に詠んでいる。
 いわむろの たなかの まつは まちぬらし
  わをまちぬらし たなかの まつは
 
 岩室の 田中に立てる 一つ松あわれ
 ぬれつつ立てり 人にありせば
 蓑きせましを 笠きせましを
 一つ松あわれ 行くさ来さ
 見れども飽かぬ 岩室の 田中に立てる
 一つ松あわれ
この「一つ松」が目の前にある。田の中に独りそびえる「一つ松」、その姿に良寛は自分を重ね合わせている。どこからも見え、誇り高く、孤独に聳え立つ「松」。それは良寛の姿そのものだった。その毅然とした松の姿に自分を読み取り「一つ松あわれ」と詠んでいる。「あわれ」なのは良寛だった。 
例の通り7時15分家を出て、飯田橋「プロント」で少憩。午前中事務所。午後はいつもの通り経済産業省。仕事はいつもどおり終わり、いつもどおり帰宅。
by yuugean | 2003-02-10 02:46 | 2003
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