遊化の森

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「気」「経絡」の実在は「仮説」から始まる

◆「気」を解明するには「仮説」が必要。
◆西洋医学に欠けている「体内水」も視点。
◆中国医学では「水」が重要なポイント。


さて前回は「経絡は痕跡を残さない導管のような存在」と書きましたが、これは勿
論ひとつの「仮説」にすぎません。西洋医学の関係者からは一笑に付されそうですし、
全く取り合ってもらえないという状況になるでしょう。もともと、この仙道メルマガ
「天地の光」で取り上げてみたい問題の多くは、「気」の実在性にしろ、「経絡」の
実在性にしろ、いまの段階ではいきおい「仮説」によらざるをえない課題です。です
から蛮勇を振るって「仮説」を提唱し、その成否は後世に任せるという姿勢が必要で
はないかと思っています。

もともと私が「気」の実在を信じ、「気の実体は、地球の常温が発する光―つまり遠
赤外線―であり、その振る舞いを発揮するのが気功」というように考えるようになっ
たのは平成2年頃のことでした。ご存知のように当時ベンチャー企業の中から「遠赤
外線セラミックス」というアイテムが提案され、「水」や「生体」にふしぎな効果を
あらわすことが提唱されました。この問題はその後3,4年の間にさらに大きな広が
りを見せ「将来は1兆円ビジネス」との期待も寄せられました。この問題の当初から関
わっていた私は、ベンチャー企業を集めて研究会を発足させていたのですが、もともと
「加熱分野」で既に利用が進んでいた分野から猛烈な反対が起こりました。それは「加
熱論」と「非熱論」の二つに分かれ、業界を二分して過熱した話題となり「熱を加え
れば一定の効果はあるが熱を加えないで効果があるかどうか?非熱作用のメカニズム
が明確でない」という反論が数多く出されました。「熱を加えないで非熱作用がある」
という立場を取っていた私はそのメカニズムを解明する必要に迫られたのです。

そこで電気通信大学の研究室にも通い量子化学の手ほどきを受けながら立てた仮説が
「光と水の相互作用」でした。当時「加熱効果」だけを信じる人達を初め、多くの人
、この地球上の常温環境では「遠赤外線」という「光」が常に大量に存在するのでした。
セラミックスはそれを吸収し調整して放射する役目をしているのでした。そしてこの
「遠赤外線」という「光」は「水」との間で相互作用を行い、それが地球上の生物・
生命にとって決定的な役割を果たしているというものでした。私はこの「仮説」を当
時「加熱論」研究の牙城であった電気学会に属する「照明学会」で発表しました。
同時にその学会の国際学会でもパネル展示の形で発表されました。翌年通産省が乗り
出して「遠赤外線セラミックスの非熱作用」を中心にした協会が設立されました。し
かし同時にバブル崩壊が始まり企業の新規分野への研究熱も冷めていきました。

ここで得た結論は「この地上は常温から発する遠赤外線という光で満ちている」「こ
の光は水と相互作用を行う」「人間の皮膚を通じて体内水に吸収され電気・磁気に変
換する」というものでした。そういう視点で見ると私の興味のあったもう一つの分野
「気」も「気功」も非常によく理解できました。そして「気」の究極の運用である
「仙道」についても理解できるように思えてきたのでした。

同様に「経絡」についても今の段階では「仮説」が必要であると思います。中国医学
で既に紀元前から存在した「経絡」が時代と共に完成されて行ったのが現代の「経絡
説」ですが、この視点は西洋医学にはありません。西洋医学は解剖学を基礎として組
織や機能を組み立て、それが「内科」「外科」「耳鼻科」のようにおもにパーツ毎に
結果である患部を処置するよう分類されています。それに対して中国医学は原因と結
果を分けて、病気の原因を取り除く処方で「未病」をめざします。このように中国医
学と西洋医学とは全く違うものです。

私は専門家ではないので明確には云えませんが、中国医学にあって西洋医学に欠けて
いる視点のひとつは「体内水」に関するものではないかと思っています。人間はその
60%ぐらいが「水」で構成されています。しかもその「水」の多くはNa(ナトリュ
ーム)を含んでいます。これはつまり、生物が海から陸上に上がって進化を遂げた今
もなお、生命発生の場所・海の成分を体内に抱えたまま生存しているということです。
ところがこの重要な「水」(生命の、、)について、西洋医学ではあまり考慮されて
いないのはなぜでしょう?もし間違いでなければ西洋医学では「体内水」については
医学部の「生化学」の授業で「細胞の浸透圧」か何かで少し学ぶ程度ではないでしょう
か?人間の「血液」ひとつとっても、その83%が水であるのに、この「水」には触
れないで「血液」の研究がどんどん進み細分化しているのが西洋医学の世界です。同
様に腎臓の82%、心臓の79%、肺の79%、脾臓の75%、脳の74%、皮膚の
72%、肝臓の68%、骨の22%が「水」であるのに、それはまるで自明の事であ
るかのように「体内水」についての研究は行われていません。

一方中国医学では「体内水」は非常に重要なファクターです。「経絡」が果たして
「水」(電気・磁気―つまり「気」-を含んだ)の経路であるかどうかは別にして「
体内水」についての重要な記述は中国医学の至るところに出てきます。中国医学の一
方のカゲの主役は「気」ですが、もうひとつのカゲの主役は「体内水」ではないかと
思っているほどです。例えば「肺」は中医では「水の上源」といわれ、水を含んだス
ポンジのように考えられています。スポーツの後で水を呑みたくなるのは肺に蓄えら
れた水分が不足したためです。「大腸」「小腸」は水分を吸収し、「胃」は「水穀の
海」と言われ「膀胱」は水を管理するセンターです。なかでも中医独特の「三焦」と
いう「経」はひとつの臓器ではなく人間の体幹全体を指し、上焦、中焦、下焦に分か
れますが総称して「決涜の官」と呼ばれます。「涜」とは「水の通路」という意味です。
つまり「三焦」というのは「水の流通を管理する」機関という事です。

こう云った中医の「経絡」をめぐる「体内水」はどういう経路を経るのか、「気」と
「体内水」の関係はといった疑問が出てきますが、これもまた「仮説」に基づいて説
明していくことになるでしょう。その中から「経絡」を巡る「気」の実在が明らかに
なって来るような気がします。
by yuugean | 2001-09-09 09:38 | 内丹法を修練する

気圧低下

いよいよ台風が到来するシーズン。今日、昨日と台風が相次いで九州に接近、東京
では単なる雨模様の天気となりましたが、その前日あたりから気圧が猛烈に低くな
るのが感じられて「気」の状態にも影響を与えている気がします。
by yuugean | 2001-09-09 09:04 | 2001



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