遊化の森

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某学会の箱根合宿

 8月29、30,31日の三日間、私の属する学会(三つあるが)の内で最も重要と考えている生命科学系の学会が箱根のホテルであった。全国から150余名が集まり、寝食を共にして「生命科学の謎」について論じ合った。いくつかの重要な発表もあった。K教授は今話題の預言者・ジュセリーノの脳波を二度にわたり測定し、その結果を発表された。結果的には通常の睡眠中の脳波の動きとあまり差異はなかったようだが、しかし何か特殊な状況生まれてくる可能性もあるという。
 29日には、もと財務大臣のM代議士、民主党のM代議士(元外務官僚)の面白い話があった。驚いたのは彼らが気や前世を信じていること。ことに外務官僚だったM代議士のイラクでの体験などの話は心に残った。30日には民主党幹事長の夫人が来て話をした。彼女も小さい頃から霊験少女でよく「見えた」という。前世の話もあった。
 31日には私も「気の不思議と人体・意識・世界」と題して20分ほど講演した。ここ20年来、気のメカニズムについて考えてきた「仮説」を中心にお話したが、時間が短く十分に伝わったかどうか気になった。しかし終了後、議長は「なかなか新しい考えを有難うございました」と述べたし、この分野ではよく知られた研究者のMさんが近づいてこられていろいろ話をした。Mさんは先端材料の分野を選考する技術系研究者で著書も何冊かある。驚いたのは私と同じく日本の古代史にも関心が強く、著書もあるということ。私と同質の方かも知れないと感じた。今後さらに深い縁が生まれてきそうな気がする。
 毎夜7時からパーティがあり、民主党のM代議士(元外務官僚)とはいろいろ話をした。何か応援してあげたい気持ちになる。そのほか、S大学のN名誉教授や気功治療をしてくれた中国人気功師・郭良氏や気脈を見る王女史、ともお近づきになり、西野流気功をやる名古屋のYグループの若者たち(私も「飛んだ」)の演武、気導術の創始者にも治療を受けた。
 31日正午に行われた全体会議で、突然会長から二人の先輩研究者とともに「不思議現象を解明する新しい世界観」について意見発表をするように指名された。突然のことだったので、いささか慌てたが、この日別会場で発表した話の骨子をかいつまんで5分ほどお話した。いろいろな面でこの会合は有意義だった。
by yuugean | 2008-09-01 11:42 | 2008

第26回生命情報科学シンポジウム 講演

「気の不思議と人体・意識・世界」

  特定非営利活動法人 ・タオ研究所 代表理事   乾 泰宏

 「気」の実在は疑いないのに、メカニズムに対する考察が少ない。本来地上の「常温」の世界は、ある種波長(遠赤外線)の「光」中心の世界。その光は「水」や「アルミナ・シリカ」(土)と相互作用を行い、電気・磁気を生み出す。一方人体の表面は多くの水を含んだ表皮に覆われているが、常温の中の光は表皮の水層で電気磁気に変換される。人体内の電気・磁気として活用され、神経・経絡のネットワークをつくり、意識ネットワークを作り出す。気功とは?意識とは?不思議を生み出す力とは?ある種波長の「光」の研究と気功の原点・タオ内丹法の実践からひとつの「仮説」を導き出す。

1.はじめに
 「気」の実在は疑いないのに、メカニズムに対する考察は少なく不思議現象の対象となってきた。これは本来我々が住む地上の「常温」世界の空間は、ある種波長(遠赤外線)の「光」中心の世界であるにも係わらず、それに対する真正面からの認識が行われて来なかったことに起因する。
ビッグバンの最初から現在まで、宇宙の中で延々と続いている「光」のシステムがある。そのひとつは「熱から光が出ている」というシステムだ。1900年にプランクが提唱し、それは今日の量子科学の始まりとなった。
 ビッグバン以来続けられてきたこの「熱から光が出ている」システムによって発生した、自然界での「光」は波長によって「X線」「紫外線」「可視光線」「赤外線」「遠赤外線」などに分類されている。
「可視光線」(0.35~0.8ミクロン)は8000度Cから3350度Cの高い温度から発する光であり、「赤外線」(0.8~3.5ミクロン)は3300度Cから550度Cの高い温度から発する光である。
 しかし地球上に限ってみれば、最も大きな存在の「光」は、これらの光の熱を受けて温度(熱)をもった大気圏に包まれた地球の常温環境そのものが発している光(遠赤外線)である。「熱から光が出ている」の法則通り、地上の熱(温度)そのものが夥しい「光」を発しており、「熱」(温度)のある世界、マイナス273度以上の世界は目に見えない「光」で充満した世界であり、私達が生活する常温の世界はこの範囲に属している。
 地球上の我々の生息環境を50度Cからマイナス20度Cと仮定すると、この環境は「光」に換算すれば8.9ミクロンから 11.5ミクロンの光を発している。20度Cの環境は、9.8ミクロンの光を発し、15度Cの地球環境は常に10ミクロンの光を発している。
 地球上(現在の)で最も普遍的な「光」は「遠赤外線」であり我々人間はいわばこの「光」の海のなかで生きている。我々が住む地球の「空間」には「光の粒子」が満ち溢れているが、この「光の粒子」の具体的な作用についてはこれまで科学的にあまり検討されてこなかった。そのエネルギーの小ささから、おおむね「X線」「紫外線」「可視光線」「赤外線」のようには工業的・医療的には利用できないと考えられてきた。
しかし、ファラデーが電磁誘導の法則を導いて以来、現代社会のインフラを構成してきた電力産業は、実はこの地球環境の「光」を利用したものではないかと私は考えている。その意味で最も近代社会に活用され利用されてきた「光」の領域と言わざるをえない。
今日の電力産業は巨大投資を伴うが、それは電流を誘導する装置を巨大化することが必要だからで、「誘導される」電気・磁気そのものは「空間」から無料で無際限に導かれている。電力産業の根拠は「空間が電界・磁界を形成している」からであるが、なぜ空間に電界・磁界が形成されているのかについては必ずしも明らかではない。
 それでは、地球上の常温領域の「空間」というのは一体何だろうか?この「空間」は何もない空間ではない。それどころか常温領域の温度から放射される夥しい光の波と粒子に満ちており、同時に地上のあらゆる場所から常に蒸発を続けている夥しい水分子で充満している。
ここで重要なことは地上の環境温度が発する「光」のうち4―14ミクロンの波長の「光」は、地球上に溢れる「水分子」と相互作用を行い、その結果、光エネルギーは減衰して電気・磁気エネルギーに変換されるという点である。
「光」は「電磁波」であり「電気」と「磁気」の波がうねりながら進んでいく。一方「水分子」は「双極子」を持ち「プラス」と「マイナス」の極を持っている。この双極子を持った水分子は4―14ミクロンの波長を持つ「光」とは「相互作用」を起し、水分子は活発に動き、「光」は水分子との相互作用で「電気」と「磁気」部分に変換される。
2.光と水分子の相互作用
「光」と物質との「相互作用」について考える場合に重要なのは「波長選択性」である。物質もまた固有の波長をもっているわけだが、簡単に言うと「光」と「物質」との波長が合わなければ、そこでは何の相互作用も起こらない。
光と水分子の相互作用は①この領域で起こっていることはまず「分子の振動」であり、水分子の振動は3ミクロン前後の伸縮運動と6ミクロン前後の変角振動を中心に振動運動がある。
②この「変角運動」と「伸縮運動」が共同で水分子の「水素結合」部分を切り、たえず激しい水の構造変化をもたらしている。電場部分がまず、水分子の電荷に作用し「変角運動」をもたらし、その変角運動によって水分子の「水素結合」の角度が90度方向に角度を変える。
③90度ちかくになると、「水素結合」は外れるがそこまでいく前に、3mμ前後のところでおこる「伸縮運動」によって「水素結合」の部分がきれる。
④それがはげしい水の構造変化をもたらしており、水分子は10のマイナス12乗秒に一回、その構造を変えているが、それは「水素結合」の部分がはずれ、また新しい相手と結合するからである。
⑤常温における水の構造変化に光が関与しているのは、その振動数が10の13乗であり、それに水分子電荷が連動し、水分子が10のマイナス12乗秒に1回構造を変えるためであると考えられる。
➅この相互作用を通じて、光は水中において減衰し静電気・静磁気エネルギーに変換される(エネルギー保存の法則)。
3.光とヒトの相互作用
常温環境が出す光・遠赤外線が「空気」同様に地球環境にとって最も普遍的な光であるという認識にたち、「光への適応」が人間をはじめとする今日の生物を形成したファクターのひとつだという観点に立てば、遠赤外線といわれる光への人間の適応は多くのことをもたらしている。
人間の皮膚電位が他の哺乳動物に比して高く、神経系統の発達が著しく体内の隅々まで及んでいるのは、基本的に皮膚から吸収された光が誘電体としての水との関連で体内水の電位を高め、エネルギー・情報として伝達するシステムに関連していると言える。
 この薄い、多くの水分を含んだ人間の皮膚と、地球に恒常的な光(遠赤外線)とが作用する時、どういう事がおこるだろうか?皮膚に含まれた水と4―14ミクロンの波長の光が相互作用を起こし、水の中で「光」は電気部分と磁気部分に分かれる。こうして体内の水は「水電池」ともいうべき蓄電装置となる。この基本的なシステムが神経系統の発達を促し、筋肉を動かす筋電流となり、脳のような大容量の記憶装置を作り上げたと考えられ、内蔵や脳の体内水は電気・磁気を内に含み水電池の役割を果たし、内臓・脳・神経・筋肉などの活動を支えていると思われる。
生体のシステムはきわめて複雑で、酵素の介在や細胞膜による電位差の発生など考慮しなければならない機構はあまりにも多いが、まず光が真皮層に多量に含まれる水分子と相互作用を起こし、電気・磁気エネルギーに変換していることが考えられる。
それが脳を始め体内水の中の電気・磁気としてヒトの身体活動を影で支え、神経細胞を動かしていることが考えられるのである。
 人間が現在の地球上で最も進んだ種となりえたのは、他の動物よりはるかに多量に変換される電気・磁気を持ち得たからであり、この「電気」や「磁気」が神経腺を高度に発達させ「脳」を高度化させ、意識を生んできた。
 人間の体内の、筋肉や内臓を動かす微弱電流の存在、体内に隈なく巡らされた発達した神経系の電気・磁気的存在、脳の膨大な記憶装置に使用される電気・磁気の存在、こういったかくれもない体内の電気・磁気の存在はそれを物語っている。
人間と他の動物たちの相違の中で「皮膚」の違いは大変重要でサルを始めとする哺乳類の皮膚が分厚い獣皮に覆われているのに対して、人類の皮膚はまるで植物のようにやわらかい皮膚に覆われ、その下には水分をたっぷり含んだ真皮層が形成されており、全体の65%は水分でなりたっている。
4.気と気功
 こうして体内に吸収された電気・磁気の通り道が中国医学でいう気血の通り道「経絡」である。伝統的な中国医学は、この「経絡」を治療の根底において来た。一部に「経絡」を実証しょうという試みも行われてきた。
 「気」の運行経路の有効性を考えた場合には、その実在性は疑う余地がない。人間の身体には本来解剖学的な存在である「血管」「リンパ管」「神経」系統に加えて、解剖学的に痕跡を残さない「経絡」系統(気の経路)が存在すると考えるべきである。
中国医学の経絡として、「十二正経」が全身に張り巡らされた治療ポイントが古くから知られ治療に使われ、一方「気功」の源流ともいうべき「内丹法」においては、気の周流の最も重要な経路として「奇経八脈」を重視してきた。
双方とも解剖学に基づいた西洋医学にはない範疇だが、「十二正経」や「奇経八脈」の実際上の運用を考えると、何らかの仕組みがあると考えざるを得ない。この経絡の存在は、まだ完全には判っていない「身体」や「意識」の問題解決にも繋がっていく可能性がある。
中国医学の一方のカゲの主役は「気」だが、もうひとつのカゲの主役は「体内水」である。この「体内水」の中には皮膚に吸収された「光」が水分子と相互作用を起こして「電気」「磁気」の成分となって保存されていると考えられる。そう考えた方が、地上の光―人間の皮膚―体内水という輪環の中での「光」のふるまいとしての「気」がより説得的に受け止まられるのである。
こうして生成された「体内水」が各細胞に保存され、人間の身体各部が「電気」「磁気」的な働きを可能にする、「影のシステム」として機能している。その運搬経路となっているのが「経絡」である。
 真皮細胞がつながり、共同して「体内水」に含まれた「気」を体内各部に送り周流させるシステムを形成している可能性がある。「電気」「磁気」を含んだ体内水を周流させるプリント配線のような真皮細胞に組み込まれているネットワークこそが「経絡」だったと考えられる。
 そして「気巧」の修練によって体内ネットワークが整備され、体内にとりこまれた目に見えない「光の粒子」が「電気」や「磁気」に変換される精度を高め、強化されると、神経系の機能が高まり、その結果、さまざまなイメージが現れたり、「光」が見えたりするのも、その一端である。
     5.身体と意識の構造
 ヒトは真皮層に吸収された光から変転した電気・磁気エネルギーを十二分に活用して、身体を動かす原動力とし、脳・神経・意識が生まれてきたことに間違いない。
中国で生まれた「気功」もこの点に着目、体内にある気(電気・磁気)、精(生命活動力)と神(意識)の三つを鍛え、身体と意識の双方を同時に修練していくのが気功の原点・内丹法である。
内丹法は「築基」「煉精化気」「煉気化神」「煉神還虚」「還虚合道」の5段階を順に踏んで「身体」と「意識」(神)の双方を修練し高めていき、「煉神還虚」以後は「意識」を体外に出す修練を行うが、その内容について書くスペースはここにはない。
ユングは「内丹法」に関して「黄金の華の秘密」という解説書を共著で出版した。ユングは「内丹法」のテキスト「大乙金華宗旨」と「慧命経」を読みひとつの感銘を受けた。これは最終的に意識を体外に出す修練について述べているが、西洋的・キリスト教的手法とあまりにもことなる「体外離脱」の手法に驚き、ユングは「われわれは無意識を理解することによってその支配から解放される。修練する人間は、あらゆる外的・内的な錯綜から自己自身を解放する仕方を教えられる」と述べている。
「内丹法」の目的は、人間の身体と意識を「先天」的部分と「後天」的部分にわけ、生れ落ちて以来「後天的」に身についた意識と身体の「バグ」を取り去って身体と意識を「先天」の状態に戻すことにある。この状態を得ると先天部分の「覚醒意識」は体外に離脱し始める。
そこから「意識」とは何かということの一端が見えてくる。内丹法によれば「意識」は大きく分けて二層に分かれており、胎児の時代から4-5歳ぐらいまで運用を続けてきた「先天」意識部分は、いわば「覚醒意識」というべき部分。揺れたりぶれることのない原意識で「元神」とも称される。
それに対して通常我々が「意識」と呼んでいる「後天的」に身についた意識部分は、喜怒哀楽、さまざまな欲望、知識、そして潜在意識を含んだ膨大な領域を擁して、つねに揺れ動き、ぶれている部分。その揺らぎの結果が生老病死に繋がっていくと考えられている。
簡単に言えば「後天意識」を滅却して「先天意識」(覚醒意識)に全て入れ替えてしまう。こうして生老病死から開放され、常にぶれることのない「永遠の」生き方を得ることになるという考え方である。
この意識の構造は、現代の脳科学と照らし合わせて合致する部分が多い。例えば京都大学の苧坂(オサカ)直行教授(実験心理学)は、「意識は三層構造」だと提唱している。意識構造の三角形の一番下が「覚醒・レベル」(生物的意識)、中間層は「アウエアネス・レベル」(知覚と関係深い気付きに導かれた層)、そして最上層は「リカーシブル・レベル」(再帰的意識・自己意識レベル)だというのである。
 また胎児は4ヶ月ぐらいですでに五感が働き、心の萌芽があり、誕生後三歳頃で自分が世界の中心であるという段階を脱し、新しい視点による神経的なネットワークが再編成されると見ている。
 これは、「内丹法」が、意識を「先天」と「後天」に分類していることや、4-5歳に「先天」と「後天」の区切りがあると考えていることとほぼ合致している。そして「後天意識」の中心である「個我意識」が4-5歳以降「新皮質」の中で膨大な領域を獲得し、跳梁したり暴走したりする傾向を持っているという考え方も同様である。
もうひとつ「意識」存在の場所についての議論がある。フランシス.クリツク(二十世紀科学史上最大の発見・DNA二重らせん構造の発見者)は、「NCC」という「意識」の中枢の存在を想定。「NCC」を脳の中で見つけるアプローチを行っており、これは意識は脳の働きから生まれるという考えで「一元論」と言われる。
これに対し、 まったく対極にある考え方は、「脳の神経作用によって心を説明するのは、絶対に不可能」というペンフィールドや エツクルスのグループ。この二人の権威がそろって、 意識は脳の神経作用からは説明できないと主張している。脳と意識はそれぞれ独立して、別々に働くという考えで「二元論」とよばれる。これを「内丹モデル」で見ると、「意識」のセンターは三つある。最も重要な「上丹田」(泥丸)、そしてサブセンターともいうべき「中丹田」(だん中)、そして下丹田(気海)三つである。現実に第4段階「煉神還虚」の修練の後半では、この三つの「意識」センターを全て脳(泥丸)に集め、そこから体外に離脱する修練を行う。現在ほど、ヒトの140億の脳細胞にとって、過剰な活動を強いられている時代は少ない。必要以上に過大な脳細胞への負担が連日加えられ、脳の「新皮質」は過酷な試練を受けており、逆にこれら修行系へのニーズも同時に高まっている。 
    6.光で見直す世界観
もともと海中にいた生物が、地上に出るようになったのは海中生物が排出する酸素が地球周辺にオゾン層を形成したからだった。そのためX線、紫外線の多くがオゾン層にシャットアウトされ、はじめて生物は地上に生息しはじめ、さらに長い時間をかけて可視光線、赤外線、そして地球環境が発する「光」(遠赤外線)などへ「光」と適応する道を選んできた。
 地球上の植物は可視光線の中で最もエネルギーの強い「赤色光」を吸収して生育エネルギーに利用する道を選び、炭酸ガスを吸収し酸素を排出する「光合成」といわれる基本的なシステムを完成した。動物は植物の排出した酸素を吸収し炭酸ガスを排出する呼吸システムを発達させ、皮膚を通じて光への適応を行ってきた。
 ここで一つの仮説を想定することができる。生物の進化を論じた「進化論」は環境への適応と淘汰をその中心要因にしているが、真実は地上環境の温度(熱)が発する「目に見えない」光(波長)への適応こそが、その影のシステムではないのかという事である。
地球上の「熱的環境」はその熱(温度)の高さに応じて、それぞれ違った波長の「光」を発している。その波長の「光」を受けて遺伝子レベルから適応できた種のみが「適者」となって生存出来、繁栄する種となり得たのではないだろうかという仮設である。
 環境の温度(熱)が発する「光」は時に決定的な作用を、そこに存在する生物及び無生物に及ぼす。これまで生物の特性や無生物の物性と考えられてきた事例も、場合によればその環境の発する「光」の特性が生物や無生物に現れているにすぎないと思われるのである。例えば稀少元素の物性といわれるものは光との相互関係で発現している機構が考えられる。また「発ガン物質」といわれる物質は、自然界からX線の波長と相互作用を起す特質をもった物質がX線を集積し整調して発光しているにすぎないという事が考えられるのである。また低温分野で話題となった「超伝導」「超流動」は、マイナス200度近くで超伝導・超流動現象を示すものだが、本来この環境の温度が発する波長の「光」が「超伝導」特性をもっていることが想定される。「超流動」現象が、温度が宇宙の背景放射(2.7K)付近で起こることも何らかの示唆を含んでいる。
 地球史上最大の謎のひとつ、「恐竜滅亡」についても、当時の地球環境が発する「光」の波長が大きく変化し生存に決定的影響を与えたことが想定される。「恐竜滅亡」は隕石衝突が原因と考えられているが、隕石衝突と同時に地球のそれまでの位置が変化したのではないだろうか。裸子植物が繁茂し、巨大生物が跋扈した「恐竜」の世紀が終わったあとで、なぜ被子植物と哺乳類など小型動物達の世紀が始まったのか?それはその生息環境が発する「光」の波長が大きく変化し遺伝子レベルで適応する現象が起ったからではないか。つまり衝突と同時に、地球が若干太陽の外側に移動し、軌道が少し外側にずれることで、地球環境の温度(熱)が発する「光」の波長レベルがより長波長の側にずれたのではないか?そう考えればこの問題はある程度前進する。もちろん地球が隕石によって動かされると云う事などは起こり得ない。それには莫大なエネルギーが必要である。しかし、もし隕石衝突によっても、それまでの太陽と地球の距離に変化なかったとすれば、地球環境が発する光の海で生きる生物の種が、なぜ急激に変化したのか説得力を持って説明できないように思う。
 いずれにせよ、地上の温度(熱)は特定の波長の「光」を発している。地上における様々な現象を考える場合、その「光」にいかに反応し適応しているかという視点が必要であるように思う。
 今日「地球温暖化」が叫ばれ、「CO2削減」は世界の共通命題となっている。これまで5億年にわたって築かれてきた地球の環境温度が発する「光」と生物および無生物との相互関係は、そのどれかが欠けてもバランスを崩すほどに、すでに遺伝子レベルから相互に緊密に関係付けられている。「温度」が上昇すると、「光」の中心波長が変るが、そのときこれまで築かれてきたバランスは崩れ、生物の多様性は一気に崩壊する。その意味でも「CO2削減」が重要な意味を持っている。
by yuugean | 2008-09-01 11:35 | 2008



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