遊化の森

林住期

  5時起床。坐忘。今朝はしきりに達磨のことを考える。インドから中国に来たバラモン。何を抱き、何を伝えるために達磨は来たのか。「面壁九年」の行の中で、達磨は始めて弟子を得た。慧可。その時の達磨は少林寺の岩窟の中で座っている。当時の中国で、仙道そのものはまだ形をなしていない。
  達磨は果たしてシャカの仏教を伝えたのか。達磨はインドから中国にやってきたバラモンではなかったか。もし禅の宗祖としての達磨を考えれば、達磨においてバラモンの法(ヨーガ的瞑想)とシャカの法(瞑想・呼吸法)はひとつになり中国で「禅」となったのか。達磨の伝えたかったのは、果たして忠実なシャカの教典宗徒としての宗教ではなく、達磨がバラモンとして体得した「行」そのものであったはず。その中心は「壁観」。仙道「錬神還虚」の法もここに淵源を発しているように思う。
 こう考えれば達磨の伝えたのは「仏教」ではない。「達磨教」ともいうべき全く別のもののような気がする。それを「仏教」の中に入れたのは中国の中の習合の技ではないか。それにしても達磨に関する資料は大変少ない。伝説的な人物からか。それにしても「面壁九年」の中で慧可という弟子を得て少林寺を開いた達磨を思うことしきりなのはなぜ。
  バラモン達磨に惹かれるからに他ならない。バラモンは人生のある時期、家族や全ての世俗を離れ「林」に住む。「林住期」といわれる人生修行仕上げの時期。この言葉が好きで私は現在の住まいに移った時「林住居」と名づけ色紙に書いて玄関に掲げた。その名にふさわしく朝から鳥が囀り、花が咲き乱れる静かな住居。
  「達磨」に関する講話を調べて、わがhpにも「達磨記」を追加しよう。そして今日の「太極拳」ではこの間「雪舟展」で買った雪舟「達磨」図の達磨と慧可の絵のTシャツを着て練習しょうと思う。
  例の通り8時に出て9時過ぎ秋葉原。9時30分に昌平学校へ。今日の太極拳は「八段錦」「進展法」「楊家簡式24式」2回。今日、太極拳の先生から新「ヨーグルト」菌を分けてもらいこれから自宅でヨーグルトを作ることにする。通常よりは強力なヨーグルト菌であるという。昼食は生ビールと天ぷら。3時ごろ帰宅。少憩の後、風呂。午後から頭の天頂部の下のほうが、なにかしきりにひりひりと痛い感じ。次の状況である「天頂開」が果たして始まるのか?時期的に言えばあと一年半はある。まあこれは決して「前兆」というようなものではなくて、次の段階へのゆるやかな一歩というべきものかも知れない。今夜は家で飲み、夜半坐忘ののち就寝。
by yuugean | 2002-06-23 11:22 | 2002
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