遊化の森

光のシステムを利用した人間の発生

「光」のシステムを利用した人間の発生

◆地球上の生物は「光」に適応している。
◆ 人間の「光」への適応は?
◆コンピュータ社会と人間の存在。

前号では、いろいろ入り組んだことを書いてしまいました。判りにくかったと思います。
しかし要するに次のことを言いたかったわけです。
つまり「地球上には、いろいろな波長の光が入ってくる。宇宙から来るX線、太陽光線か
ら来る紫外線、可視光線、赤外線。しかしこの地上でもっとも大きなエリアをもつ光は地
球(環境)自体が発している光・遠赤外線だ」ということを云いたかったわけです。

ところで、これら「光」は、地球上の生物とどのような相互作用を行っているのでしょう
か?よく知られているように、もともと海中にいた生物が、地上に出るようになったのは
海中生物が排出する酸素が地球周辺にオゾン層を形成したからでした。そのためにX線、
紫外線の多くがこのオゾン層にシャットアウトされて、はじめて生物は地上に生息しはじ
め、さらに長い時間をかけて可視光線、赤外線、そして地球が発する遠赤外線といった
「光」と適応する道を選んできたのです。ちなみにオゾン層に吸収されたX線、紫外線の
多くは電気・磁気に変換されてオゾン層を回転しています。それがロケットが地球の上層
を離れる時大変な高熱となってロケットを襲うのです。

最初の号で見たように、地球上の植物は可視光線の中で最もエネルギーの強い「赤色光
」を吸収して生育エネルギーに利用する道を選び、炭酸ガスを吸収し酸素を排出する「光
合成」といわれる基本的なシステムを完成しました。動物は植物の排出した酸素を吸収し
炭酸ガスを排出する呼吸システムを発達させ、皮膚を通じて光への適応を行ってきまし
た。

ここで一つの仮説を導くことができます。これまで生物の進化を論じた「進化論」は環境
への適応と淘汰をその中心要因にしていますが、本当は「目に見えない」光への適応こそ
が、その影のシステムではないのかという仮説です。地球上の「熱的環境」はその熱(温
度)の高さに応じて、それぞれ違った波長の「光」を発しています。その波長の「光」を
受けて遺伝子レベルから適応できた種のみが「適者」となって生存出来えたのではないだ
ろうかということです。

それでは人間は「光」と一体どのように適応してきたのでしょうか?まず人間の皮膚の色
ですが、中央アフリカの草原地帯で発生したと言われる最初の人類の肌の色は黒だったと
思われますが、肌の色の黒さは、紫外線のような強い有害な光が体内に侵入するのを皮膚
で食い止める為に体内からメラニン色素が浮き出てきたものです。白色人種、黄色人種に
ついても同様に環境における「光」の状況が大きく影響していると思われます。

いちばんよく判るのは「可視光線」への「目」の適応ですが、人間の「目」の「可視光線
」への対応には驚くべきものがあります。植物が緑、海が青、道が茶色の波長の光を反射
しているとなぜ人間の「目」だけが、可視光線を微細に判別できるのでしょうか? ヒトの
網膜がそれに対応しているからですが、これほど微細な識別システムには磁気的な資質が
どうしても必要です。

こうした紫外線や可視光線への人間の適応よりも、もっと重要なのは地球上で最も大きな
エリアをもつ光・「遠赤外線」への人間の適応です。人間の体内の、筋肉や内臓を動かす
微弱電流の存在、体内に隈なく巡らされた発達した神経系の電気・磁気的存在、脳の膨大
な記憶装置に使用される電気・磁気の存在、こういったかくれもない体内の電気・磁気の
存在は一体何を物語るのでしょうか?

人間と他の動物たちの相違の中で「皮膚」の違いは大変重要です。サルを始めとする哺乳
類の皮膚が分厚い毛皮で覆われているのに対して、人類の皮膚はまるで植物のはっぱのよ
うにやわらかくデリケートで毛皮よりも葉肉を想像させます。植物のはっぱのようなデリ
ケートな皮膚の下には水分をたっぷり含んだ層が形成されており、全体の65%は水分で
なりたっています。

この薄い、多くの水分を含んだ人間の皮膚と、地球に恒常的な光・遠赤外線とが作用する
時、どういう事がおこるのでしょうか?皮膚に含まれた水と遠赤外線の光が相互作用を起
こし、水の中で「光」は電気部分と磁気部分に分かれます。こうして体内の水は「水電池」ともいうべき蓄電装置となります。この基本的なシステムが神経系統の発達を促し、
筋肉を動かす筋電流となり、脳のような大容量の記憶装置を作り上げたのです。

これは今日のコンピュータ社会の成立過程と似ています。誘電装置の開発で発電が行わ
れ、電気網は全世界に張り巡らされ、一方で磁気記憶装置の開発でコンピュータが開発さ
れ、それが通信とドッキングして今日のインターネット社会が生まれたように、人間の中
に蓄積された電気・磁気のシステムが今日の人間をつくりあげたのです。この二つのよく
似たシステムは、共に地球(環境)が発する光・遠赤外線を有効的に利用したものです。
地球の環境が発する、もっともエリアの大きい「光」遠赤外線の存在。この「光」が
もつ電気と磁気の部分が、地球上の「電場」と「磁場」を形成しています。現代の生活を
形成している「発電」はこのうちの「電場」部分を利用したものですし、「磁石」は磁場部分を利用したものです。その意味では発電装置や磁石は電場や磁場のメディアにしかす
ぎません。それが今日のコンピュータ社会の根幹ですが、人間はそれと同じ事を、数億年
前に同じ「光」の場に適応して作り上げていたのです。

地球(環境)が発する光・「遠赤外線」が果たしている根本的な力について注目するべき
です。
by yuugean | 2001-08-14 09:30 | 内丹法を修練する
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