遊化の森

「長官狙撃事件の闇」

         
◆「時々断片」

何と熱い今年の夏。7月としては3年ぶりの猛暑ということですが、これから週
末、それと来週にかけて再び「梅雨空」に戻ると言います。いまはマスコミは「曽
我」ニュースで持ちきり。なぜこんなに大騒ぎするのか、もっと密かに日本を脱出
し、ジャカルタで「密会」するのが普通ではないかと思ってしまいます。あくまで
も「プライベート」な家族再会のはず。マスコミの気持ちはよくわかりますが、そ
れに明らかに便乗しようとしている個人・団体がいる。そういう事態は、このとこ
ろずっと続いていますが、本当は何かおかしいですね。マスコミが正義であるよう
な、あるいはマスコミの流れに沿うことが正義であるような風潮はもういいかげん
にやめて欲しいと思います。ちょっと待てよーという感覚が何よりも大切なように
思われるのです。

◆「イラク断片」
イラクで権限委譲が行われて1週間。ブレマー長官が去ってから、彼らがイラクで
本当は何をしようとしていたかということが徐々に出始めています。ブレマー氏は
慌てて逃げるように帰国しましたが、残された法案が100ぐらいあって、その中
にはブレマー氏やブッシュ大統領、チェイニー副大統領らが関係した企業が主体と
なったイラクでのプロジェクトがいっぱいあるといいます。今週発売の「東洋経
済」でも「イラク復興に介入するアメリカ企業」の特集をやっていますが、ここに
も多くのアメリカ企業が「イラク復興事業」に介入しチェイニー副大統領関係の企
業の石油事業や、その他アメリカ現政権の関係者が関わる企業による「復興プロジ
ェクト」が目白押し。この「イラク復興」資金はもともと日本や国連各国が巨額を
拠出したもので、その果実が結局はブッシュ関連のアメリカ企業に入るというのは
一体どういう仕組みになっているのか。「イラクを自由に」という旗印のもと行わ
れた「イラク戦争」が結局はバカ・ブッシュの「植民地戦争」にすぎなかったこと
が、こういう結果からも透けてみえます。イラク国民はすばやくそれを感じ、「自
分達の財産を収奪しょうとしている」というのはあながち間違いでもないように思
われます。こんなことでは「反アメリカ主義」がさらに拡大しても何らフシギでは
ない状態です。

◆「オ@ム断片」
9年ぶりに「国松長官狙撃事件」がまた動きだしました。新たに4人が検挙されま
したが、問題は結局「実行犯」まで辿り出せるかですね。「実行犯」といっても、
何らかの形で「教祖」の暗示を受けただけ。これはオ@ム全体を通じていえること
で、よく「オ@ムの深い闇」という表現をマスコミが使いますが、これは本来「a教
祖の深い闇」というべき問題だといつも思っています。私は個人的に前から「平田
信」という青年に関心を持っています。あまり詳しくは知りませんが、北海道の普
通の家庭に育ち、大学を出て、東京に出て、何かを常に求め、彷徨しながら彼は何
を感じていたのだろうか?自分なりに精一杯真面目に生きようとしていたんだろう
なとも思います。結局魂のよりどころをオ@ムに求め「修行」し、教祖の警備など
やりながら、オ@ムの部品のひとつとなって、拉致事件でも「ぱしり」的なわずか
な役を振られ、その後も、、。今はひょっとしたら、東北の湖の底に沈んでいるか
もしれない。その「軌跡」を見ると、普通の青年が社会と言う魔境の中で、自己を
求めながら結局は大きな「渦」に巻きこまれて自滅していく。生死は不明ですが、
彼はひよっとしたら以前言われていたような「狙撃実行犯」ではないのかもしれま
せん。そうとすると、本来は「微罪」に過ぎないのに指名手配され逃亡して、今は
どこか東北の山の湖に沈んでいるかもしれない。何か哀れな思いがしてなりませ
ん。彼を含め、多くの青年達を「巻き込んだ」のはたった一人の人間です。そんな
ことを考えていたら、今回の4人の検挙です。
以下は現役社会部記者の手記です。4年3月「警視庁長官狙撃事件の闇」
by yuugean | 2004-07-09 15:30 | 2004
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遊びをせんとて生まれける  学びせんとて生まれける

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