遊化の森

「小周天法」 その9

◆「イメージ」の修練 ?
◆「日想観」-「太陽」を取り込むイメージ
◆冬も身体がぽかぽか

さて前回、この「煉精化気(キ)」の段階では、意識的にイメージを駆使して
修練もいろいろやってみると、「気感」強化、「小周天法」深化になる可能性があると書きました。


この「メルマガ」では、仙道修練メソッドの重要な事は勿論ですが、そういうテキ
スト的なことよりも、自分が実際にこれまでの修練の中から、印象に残る実感など
を出来るだけナマの形で書いていきたいと思っています。ですから「修練メソッ
ド」(階梯)についてはホームページのほうを見て、あるいは「高藤本」なら「高
藤本」に従って、「小周天」の修練をして頂くとして、それが順調にいっているこ
ととして話を進めていきます。だから別にオーソライズされた方法でもありません
が、できるだけ実感にのっとって書いていきます。修練には個人差がありますの
で、ひとつの参考例として考えてください。


今日ご紹介するのは私流「日想観」です。「日想観」については大陸の伝統的な道
観仙道ではよく知られている修法です。まずそれのやり方から。これは基本的には
屋外で太陽に向かってやる修法ですが、室内でやる場合は太陽がよく当たる場所を
選びます。まず「太陽」に向かって端座します。両手を太陽に向かって掲げ、両手
の親指と人差し指を合わせて三角形を作ります。その三角形の中心に「太陽」が来
るようにして、目を閉じて瞑想します。静かに呼吸しながらその三角形の中に輝く
太陽を「意識」で強くイメージします。しばらくたって、両手の三角形をゆっくり
下に下げて、下丹田の前におきます。あなたのイメージの中の「太陽」は手を下げ
るに従って、顔―喉―胸―腹と降りてきて下丹田に収まります。ここで2-3分
「温養」して静かに終わります。


以上が伝統仙道で行う「日想観」の概要ですが、これはつまり意識で太陽のイメー
ジを体内に取り入れ、「気」を納める方法です。それを私流には立位でやってみま
した。しかも両手を掲げ、両手で三角形を掲げるような事はしないで、立位でしば
らく「立禅」をして心を静めます。そして目を瞑って、輝く「太陽」のイメージを
出来るだけ強く意識します。ついでそれが「天頂」から身体の中にゆっくり入って
くる状態をイメージします。「天頂」-顔―喉―胸―腹とゆっくり移動していきま
す。「天頂」以外のスポットでは、しばらく留めて「温養」します。その後下丹田
に入れ「温養」します。「天頂」での「温養」は絶対にしないようにしてくださ
い。この方法は座っても出来ますし、太陽が照っていなくてもできます。曇りの
日、雨の日は、その雲の上に輝いている「太陽」に輝く「太陽」を強くイメージ
し、夜は地球の裏側でその時輝いている「太陽」を強くイメージします。

最初は「太陽」の「気」で、少しくらくらするかも知れませんが、慣れれば普通に
なり、温養とともに身体がぽかぽかしてきます。イメージの上での日向ぼっこで身
体が実際に温かくなってくるのは、「意識」の「無」から「有」を生む、ふしぎな
働きといえます。冬など結構身体が温まります。ただやりすぎると少し視覚、体調
に変調(その時は中止)が生じかねませんので注意してください。慣れるまではあ
まり長くやらないことです。
by yuugean | 2002-09-30 17:05 | 内丹法を修練する
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