遊化の森

「小周天法」

◆  武息で陽気を発生。
◆ 意識をかけ「小薬」をつくる。
◆ 「督脈・任脈」を廻す。

さて第二段階は「煉精化気」。つまり体内にある「精」を練って「キ」に換える修
法です。「精」というのは,簡単に言えば生命力。「精力」の精はその一部です。
そしてこの場合の「キ」というのは,本当は「気」とは別の字をあてますが、外気
から取り入れた「気」を練って別の「キ」に変換したものです。宇宙に普遍的な
「光」を体内に取り入れて内気とし、生命活動の原動力とする行法がこの第二段階
の「煉精化気(キ)」です。「気」ははじめ「光」であり気体のような形のあにも
のですが,これを体内に取り入れ練っていけば「キ」となり、はじめ液体の形をと
ります。正確には「気体」と「液体」の交じり合った状態。

この第二段階は別にいえば「小周天」の修法。この時期どんな修練をすればいいの
でしょうか。ひとつのモデルをカリキュラムとして想定してみましょう。

 ?導引       5-10分 

 準備体操です。何がいいかは各自の好みで決まると思います。理想的にいえば
「八段錦」「伸長法」「24式太極拳」などありますが、自習でやる場合基本的に
はあまり固苦しく考えなくてもいいでしょう。これから「小周天」の行を始めるに
際して身体をほぐす為ですから、ラジオ体操的でもいいでしょう。「体技」を言葉
で言い表すことはできませんが、自分にあった「動功」を考案してみてはどうでし
ょう。例えば(1)足は肩幅に開き、自然立ちになり両手をお腹の前で親指を軽く
つけて掌を上にして組みます。息を吸いながらゆっくりと手を上に持ち上げます。
肩の高さまで来たら、ゆっくりと手を下ろしていきます。10回。(2)両足を肩
幅に開き、両掌を前で重ねたまま大きく円を描いて回し、それにつれて脚を屈伸さ
せる 10回。(3)両手を上に挙げ、大きく両側に広げ、「気」を天頂より取り
入れるポーズ 10回(4)自然立ちから肩幅2倍に開き、騎馬立ちになり肩から
右を向き、上体を前へ倒します。尾てい骨を中心にして、上体を丸めないようにし
ながら遠くを通って左腿の上まで回します。その状態で、右足の土踏まずを見ま
す。見たら視線を戻し、元の来た道を通って右腿の上で上体を起こします。正面へ
向き直ってから、次は左に向き、右の時と同じように上体を倒して右腿の上まで回
します。左足の土踏まずを見てから目線を戻し、元の来た道を通って正面に戻しま
す。2回。(5) 自然立ちから閉足立ちになります。息を吸いながら両手の甲を
つり上げられるように持ち上げ、吐きながら下ろし、両手で地を抑えるようにしま
す。吸いながら下腹・肛門を締め、内臓が持ち上がったように感じたら、かかとを
少し上げます。安定したらもっとかかとを上げ、爪先立ちになります。2回。

?調息       3分

はじめに下腹をへこませながら長く吐けるだけ息を吐く。それが終わるとまたへこ
ませながら長く息を吐ききってしまう。おなかの中の息を全部吐ききるつもり。

?武息       5分

息を吸うときに下腹を膨らませ、ぐっとこらえて下腹に息をいっぱいに貯め、いわ
ゆる「蓄気満相」となる。肛門を閉め、我慢できるまで耐えて下腹を膨らまし続
け、限界まできたら、今度はできるだけゆっくりと息を口から細く長く出してい
く。熟達するほどに、蓄気の時間が長くなり、息を細く長く出すことができるよう
になる。これを20回。武息を用いて、正念を気の動く場所に深く入れます。生じ
た精を丹田穴に入れ、神と気を交わらせて一つに集め、そのすぐ後、再び文息を用
いて温養し、呼吸することも意念をかけることも忘れ、さりげなく意識している
と、やがて「陽気」(内気)が生じます。

?小周天      30分-50分

?さきの「武息」は下丹田に「陽気」(内気)を発生させるための行為。「陽気」
が発生したら身体の周囲が融和したように感じ、手足はむずがゆく、心はぼんやり
して酔ったようなほうけたような感じになります。また、陽物(生殖器)が勃起
し、精が生じて気が動き、「任脈」と「督脈」が自然と開きます。

?時を待って「陽気」(内気)を採ります。固くもなく軟らかくもない、一塊の
「暖気」それが陽気です。これが形成されたという感覚が生じますと、元気がすで
に満ちあふれ、陽気が生じる時であることがわかります。時期を捕らえ、速やかに
武火(武息)を起こし、意識して呼吸し、「神」を凝らして(精神集中して)気と
一つにして陽気を下丹田に投入します。

?「陽気」を下丹田に投入した後、下丹田で文息(文火)で5分ほど温養し「神」
(意識)をかけてさらに気を固定させます。

?その後、速やかに火を起こし、文息を武息にして柔らかな意念(意識集中)から
強い意念に変えます。こうして火加減を強めて「陽気」を煮詰めて煉り、「精」を
気(キ)に変えます。こうしてできたものが「小薬」です。こうすることによって
「精」が外に漏れるという患いを絶ってしまい、武息のあと再び文息を行います。

?柔らかい意念にもどし、心と呼吸を助け合わせて丹田を常に温めます。火候(火
加減)が十分に足り、真気が充満して散らなくなりますと、いよいお関が開く時。

?この時丹田は発熱し、熱が極まると小薬は動き始めます。気が足りていると関に
突き当たるようになるので、小薬を急いで吸い取り、会陰から尾閭に引き入れま
す。
?つぎに小薬を身体の後を走る「督脈」に沿ってまず腰の中心のツボ「命門」まで
引き上げます。そこまで持っていったら文息に切り換え5分ほど少し温養。

?さらに同様に、武息で首の後ろのツボ玉沈まで「小薬」(陽気)を引っ張り上
げ、そこで文息に切り替え5分ほど温養します。

?次に同様に頭のてっぺんのツボ「泥丸」に引っ張り上げ、文息で5分温養。泥丸で
少し停めた後,今度は身体の前面を走る「任脈」を通って下降し「丹田」に戻しま
す。

?一度気が動き出したら、薬を採って督脈・任脈をまわし一周天を煉り終わらなけ
ればなりません。動いてまた動き、煉ってまた煉って、回してまた回すようにしま
す。何度も何度もこの小周天を繰り返してうまい具合に修練が進むと、一回の吸気
で「神」と「気」が天頂に上がり、一回の呼気で神と気が丹田に戻せるようになり
ます。

?さらに進むと呼吸のたびに一回循環するようになります。こうなるとしめたもの
で、小周天の行に入ったとたんに、「神」は「気」の動きに付き従って「任脈」と
「督脈」の2つの脈に沿って止むことなく巡るようになります。逆にいえば、そう
いう状態になるまで集中して「神」を習慣づけることが必要なのです。

はじめは最初から全部できるわけではありません。しかし何度も繰り返し、そのパ
ート、パートをひとつひとつ行じていると身体が覚えてきます。そうなってくると
途中で中止しても、翌日何度かまた繰り返せば同じ現象が現れてきます。
by yuugean | 2002-08-18 17:17 | 内丹法を修練する
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